会話の邪魔になってしまっているBGM。しかし音量は適度に上げたい!
ターゲットを絞った飲食店・ブティック・美容院に取って、ブランドイメージは重要ですよね。 BGMは、イメージ作りという面にも大きく貢献致します。
しかし、「セレクトしたBGMをしっかりとお客様に聴かせたい!」と想いから、音量を上げた結果、 お客様同士の会話や、スタッフとお客様の会話を 邪魔してしまっているという本末転倒なような事となっている場合があります。
「BGMの音量を適度に上げればコミュニケーションの邪魔になり、反対に音量を下げてしまうと、 BGMが聴こえにくくなり周囲の雑音の方が目立ってしまう。」 という経験をされたスタッフ様も多いのではないでしょうか?
実はこれは、音の周波数帯域と関係があるのです。 人の耳の構造上、「マスキング」と言って、ある周波数帯域の音は、 同じ周波数帯域の音を、聴こえにくくする現象を起こします。 一般的な音楽は、人の声の周波数帯域の音に近い音を含んでいることから、 音量を適度に上げれば、マスキング効果で、コミュニケーションが取りにくくなるのですね。
極端に言えば、人の会話の周波数帯域の音を全く含まないBGM を、大音量で流しても、会話が聴き取りにくくなるという事はありません。 しかし、実際はそのような音楽は、一部のマニアックな物を除いては、なかなか存在しません。
音量を上げても、会話の邪魔にならない方法
そこで、前回のコラムで、空間の"居心地良さ"を作り出すのに役立つ物としてご紹介した、 音の周波数帯域を調整する「イコライザー」という機材。 この機材は、会話の邪魔にならないよな空間を作る為にも役に立つんです!
BGMの人の声の周波数帯域に近い音を、イコライザーで抑える事で 適度に音量を上げても、コミュニケーションを妨げないようにすることも出来るのです。
ちなみにこの機材は、プロの音楽制作の現場では必ずと言っていいほど使用されます。 音を調整する段階で、他の楽器の音量を上げても、歌が埋もれずしっかりと聴こえる (楽曲の世界観がリスナーに伝わる)ように、各楽器の周波数帯域を調整する時などに使用します。
これと同じ理屈で、イコライザーを使用する事で、BGMをしっかりと届けながらも、 コミュニケーションの邪魔にならず、結果、売上機会・ブランドイメージの損出を防ぐ事が可能なのですね。
ただこの機材は非常に便利な半面、操作の方法を誤ると、反対により会話の邪魔をする不快な空間となってしまう危険もあります。 グラムスラムのスタッフは、音楽制作・イベント・もちろん店舗BGMなど様々なシーンでイコライザーを活用しております。 ご興味のある方は、一度ご相談ください。