人は生理的に「汚い音」を認識している
店舗の清潔感は、言うまでもなく重要ですよね。(ラーメン二郎のような店は別ですが、、良い意味で、)。 店内のインテリアや、また普段の掃除など細心の注意を払われている所は多いのではないでしょうか?
例えばオシャレなヘアサロンへ行くと、店舗デザインの雰囲気を含めて、 清潔感が店内の隅々まで行き届いている印象をうけます。しかし見た目と反対に、 BGM・音が汚いと感じる店舗は意外と少なくありません。音は目に見えないので、意識をされるスタッフの方も多くはないかも知れませんが、 しかし実は、人は生理学的に非常に低い感性レベルで、音を綺麗・汚いと判断しているのです。
これは前回のコラムに記載致した「美的因子」 に関係する事で、人間の耳は、構造上、音を高い音や低い音など周波数帯ごとに音を振り分ける聴覚フィルタというのが備わっており、そのフィルタ内に、 周波数帯が異なった複数の音が重なると「うなり」を生じて「汚い」と、生理的に認識するのです。
上記のような理屈から、通常我々が音を汚いと感じる原因は、2つあります。1つ目は、BGM自体がもそもそそういう楽曲構成をしている場合。これは音楽ジャンルの問題ではなく、 いわゆる音楽理論にも通じる楽曲の構成に関係します。曲を作る人やアレンジャーの人は経験的に理解しており、綺麗な音や、場合によっては意図的に汚い音を作り出しているのです。
「汚い音」を出さない為の音響設備のセットアップ
もうひとつが、音響設備に関係する場合。CDショップで視聴した際には綺麗だと感じたのに、 いざ店舗の音響設備で再生すると、どこか汚く感じてしまう事はありませんか?それは、 設置されているスピーカーから出る音に、意図しない原音にはない歪みやノイズが発生し、 先述の聴覚フィルタの関係から「うなり」を生じてしまい生理的に「汚い」と認識 てししまう事に関係しています。
一番注意しないといけないのが、スピーカーとアンプのマッチングです。専門的な話はここでは避けますが、BGM再生機からの音信号は、 アンプで増幅させてスピーカを通じBGMとして聴こえますが、ここでアンプの出力とスピーカの入力の特性が適切でないと、 店内で適度な音量で音を流そうとすると、音の歪の原因や、ノイズが乗る原因となるのです。
特にアンプは、ある程度の年数が経てばどうしても壊れてしまいます。 「アンプを買い替えした時にスピーカとのマッチングが合っていなかった」 というケースは多いようです。
そして、次に注意して頂きたいのが、スピーカーケーブルの配線。 通常電気屋さんが行うことが多いですが、注意があります。 そのまま電気屋さんに配線を依頼すると、電気配線とスピーカーケーブルを同じ所に配線するケースが多い為、 ノイズが発生する原因となります。
ケーブルの配線のやり直しは、店舗をオープンされてからでは大きな作業工数が発生し、コストがかかります。 ですので、一度、専門の音響コーディネーターに選定やアドバイスを求められては如何でしょうか?
弊社は、BGMの選曲から、スピーカーとアンプのマッチング、ケーブルの配線のアドバイスなど、 「綺麗」な空間をご提供するため、ワンストップで行っております。お気軽にご相談ください。