日本でもストリーミングサービスがようやく浸透し、店舗でもApple Musicなどで音楽を流している所が増えてきているようです。月額1,000円程度で、様々な音楽を聴き放題で、独自にプレイリスト:選曲リストを制作できるというは、非常に魅力的ですね。
(*SpotifyやAWAなどの店舗使用は、サービス提供企業が禁止をしていますのでご注意ください。また、JASRACへ著作権使用料:年間6,000円~を別途お支払い頂く必要がありますのでこちらもご注意くださいね。医療/事務所などは除きます。)
ただ、Apple Musicなどは店舗用にプレイリストを提供しているわけではないので、いったいどんな曲を流せば良いのかお悩みになられている事もあるのではないでしょうか?
そこで、不定期にシリーズ化して、お勧めのBGM音楽をご案内をさせて頂きます。
飲食店・美容院・ブティック向け、20代から50代まで幅広く共有できる音楽、"現代版"AOR?のご紹介
今回は、心地よさとおしゃれな雰囲気を演出されている飲食店・美容院・ブティックなどでよく流れていた音楽ジャンル:AOR(日本ではシティーポップとも呼ばれていました)、その現代版というべきアーティストをご紹介します。
これらの音楽は、20代の若い人にはまさに今のサウンド、また50代の世代の方には新しくも親しみを感じられるので、色々な世代のお客様がご来店される店舗様にはピッタリかもしれません。
そもそもAORとは?
では、そもそもこのAORですが、アダルト・オリエンテッド・ロックの略で(本当はほかにも色々な意味が含まれいるようですが)、その名前の通り大人向けのロックで、80年代を中心に流行したジャンルで、50代ぐらいで流行に敏感だった方には、「はいはい!いいね!」となじみがあるのではないでしょうか?有名なミュージシャンではTOTO・フィルコリンズなどが挙げられます。
音楽性としては、ソウル/ディスコといったリズムを踏まえつつも、キャッチーなコード進行と甘いボーカルメロディーが特徴で、派手で過剰な演出もなく、大人が落ち着いて聞けます。
基本ギターバンドですが、ロック特有の歪んだギター:ディストーションギターが入っている曲が少なく、またJ-POPのように音を詰め込みすぎていなく音の隙間があることです。
これを音響の観点から捉えると、スペックの低い安価なスピーカーでも、音の歪みが感じられず、店舗では安心して流しやすい事が挙げられます。(こちらの記事をご参照ください。)
ただ一部のシリアスなロックファンからは、中道な/当たり障りのない音楽として敬遠される傾向があったようですが、反対に言えば自己主張をし過ぎる事がないので、店舗の背景音楽としては適しているたのではないでしょうか?
ちなみに、このAOR、現在某カフェチェーン店で使用されており、これがお客様には好評なようですよ。
AORに通じる音楽性を持つ2010年代のグループをご紹介
ただ、とは言っても昔の曲なので、今のEDMやHIPHOPを通過した若い世代の方が聞くと、s正直「レトロだなー・・」と感じることは否めません。
しかし、2010年代の現在、このAORに近い音楽性を持ったグループが数多く生まれ、世界同時多発的な静かなブームとなっているようです。
これらのバンドの特徴としては、若い世代の方が親近感を感じるように、流行のエレクトロニクスサウンドを取り入れ、ドラムの音が目立つように(クラブサウンドを意識して)音を調整していることではないでしょうか。
さて、前置きが長くなりましたが、実際に聴いていただきながらご紹介をしていきましょう。
The 1975
ミドルテンポで、ファンク/ディスコビート、口ずさめるキャッチーなメロディーのポップな楽曲が多いグループです。ロックバンドといっても、粗削りな要素が無く、演奏力が高いのが魅力です。(音数が少ない曲って演奏するのが難しいんですよね。。)
ちなみに、ボーカルのイケメンさんは、イギリスでは有名な俳優と女優との間のお子さんのようですが、誰も2世タレントとは意識しない本格的な実力があるという点ではONE OK ROCK的な存在かもしれません。
LANY(レイニー)
こちらも、現行のクラブサウンドを上手に楽曲に落とし込んでいます。ただこのバンドは、先程の1975に比べると、ソウル/ディスコなどのブラックミュージック的な要素は少なく、もっとロックポップスっぽいですが、その分メロディーがより親しみやすいかもしれません。
HAIM(ハイム)
アメリカ出身の3人姉妹によるバンドです。このバンドの特徴は、マイナーコードに哀愁があるメロディー、エモーショナルに歌い上げすぎないところがクールで、我々日本人の好みにも合うのではないでしょうか?
ちなみに世界的に有名な年収63億円DJのカルヴィン・ハリス氏の曲にもフィーチャーさえているグループですので名前は知っているという方もいらっしゃるかもしれません。
それにしても、ダンスがとても印象的ですね(上手いか下手かはおいておいて)。ちなみに、一番上のお姉さんはUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身のようで、かなりインテリな方のようです。
最後に
以上、3組をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょう?どこか懐かしくも新鮮で様々な世代の人に共鳴されそうではないでしょうか?
他にも色々なアーティストがありますので、アプリのレコメンデーション機能などを使って近いと思われるものを探してみてくださいね。もちろん楽曲によっては、BGMとしては少し使えないなーみたいな曲もあるかとは思いますが、その辺はご自身の耳で1曲1曲確かめてみてください。
また弊社では、楽曲選曲のアドバイスなども行っておりますのでお気軽にご相談ください。